宮田建築|三重県桑名市の住宅工務店・大工

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2024年1月12日
vol. 34冬の過ごし方~冬の家に潜むリスクを回避しましょう~

「宮田建築のNEWS LETTER 」 

いつもありがとうございます。

急に寒くなりましたが、紅葉も見ごろを迎えお出かけが楽しみな季節です。

そして、あっという間にクリスマス、年末がやってきますね。

今回のテーマは「冬の過ごし方~冬の家に潜むリスクを回避しましょう~」

11月に入り、急に寒くなりましたね。かと思えば、夏日があったりと・・・体の調子もおかしくなります。

今年の冬は暖冬と言われていますが、それでもだんだんと寒い日が続き冬へと突入していきます。寒さと冷えは、身体も住まいも調子を崩すリスクがあります。

今回は、冬の住まいに潜む数々のリスクを回避する過ごし方を考えていきましょう。

冬の住まいのリスクで一番に思いつくのは、ヒートショック問題です。

断熱性の高い住宅が増えてきてはいますがそれでもどうしても室内でも寒暖差は出てきます。

ヒートショックの起こりやすい場所の多くは洗面脱衣所、浴室、トイレと言われています。

暖かいリビングから肌寒い洗面脱衣所、浴室、そこから温かい浴槽へと急激な温度変化で血圧が大きく上下し血管や心臓に負担がかかることにより発症しやすくなります。

また、トイレも家の北側に位置することも多く暖房機器も設置しないこともあるのでヒヤッとする場所です。

対策としては、リビングと洗面脱衣所やトイレとの温度差を無くすことが大切です。

脱衣所や浴室に暖房器具を設置するなどして出来るだけ家の中の温度差を小さくしましょう。

浴室内に暖房機器が無い場合は、お湯をためる際のシャワーなどを使って高い位置から浴槽に注いだり浴槽の蓋を開けておくなどして浴室内を暖めておきましょう。

また、家族がいる場合は一番風呂は避け二番目に入ると浴室内が暖まった状態で入浴できます。高齢者の一番風呂は出来るだけ避けるように配慮しましょう。

事前に浴室を暖めておいても、冷えた身体でお風呂に浸かると血管に大きな負担がかかり危険ですので湯船に浸かる前は必ずかけ湯をして、身体を徐々に温めましょう。

かけ湯のポイント

かけ湯のポイントは、心臓から遠い体の下の方にお湯をかけていきます。

肩までかけ湯をすると、そのお湯が冷えてしまい入浴時に無意識に肩まで浸かってしまい心臓に負担がかかってしまいます。

また、お湯の温度が42℃以上だと入浴の際に心臓に負担がかかるので38℃~40℃程度のぬるめのお湯から入り、徐々に温めると良いでしょう。

身体が温まると血圧は低下します。その状態で急に立ち上がるとめまいを起こしたりすることがあるので、浴槽から立ち上がるときはゆっくり立ち上がることを心掛けましょう。浴室に手すりがあると支えになり転倒を防ぐことができます。

続いて、トイレでのヒートショックを予防する対策もしていきましょう。

浴室や脱衣所同様にトイレには暖房機器が無く寒い空間です。近年は暖房便座や足元に置く小さなヒーターが増えてきていますので、そのような機器を活用した対策もしていきましょう。

冬の家に潜むリスクはほかにも・・・。

冬は寒い外の空気と室内の温度差により空気中の水蒸気が水滴となり窓ガラスや押し入れの奥などに付着します。

結露で室内が濡れるとカビの発生を原因になります。

カビ自体も人の体には悪影響を及ぼしますが、カビをエサとするダニの繁殖にもつながる場合もあり喘息などのリスクを大きくしてしまいます。

寒さは人の体にも影響しますが、家自体にも影響があります。

結露対策としては、

  • こまめに換気すること。
  • サーキュレーターなどを使って空気を循環させましょう。
  • 常に光合成をしている観葉植物や水槽は窓辺や壁際には置かず換気扇の使くやドア付近などに配置しましょう。
  • 結露が出来にくくなるよう窓に対策をする。結露がもっとも発生しやすい時間帯は気温が下がる早朝ですので、

寝る前など前日夜に窓際の結露しやすいサッシ枠などに新聞紙を挟んでおき、

翌朝起きた時には新聞紙が結露を吸収してくれているのでそのままごみ箱へ捨てるだけで済みます。

結露による影響は意外なところにも潜んでいます。

いまやほとんどの人が持っているスマートフォン。急激な温度変化によりスマホの内部に結露が生じ最悪の場合は故障に至るケースもあります。

対策としては、急激な温度変化を避けることです。

最近はショルダーストラップも流行っています。常に寒さにさらされているところから暖房の効いた屋内に入ったときに無意識のうちにスマホ自体も急激な温度変化の状態になりますので気を付けましょう。

もし結露を起こしてしまったら、急に温めたり冷やしたりせずにしばらく操作もせずに徐々に室内の温度になるようそのままにしておきましょう。

結露している状態で操作や充電をしてしまうと内部の回路がショートしてしまう可能性もあるので自然乾燥を待ちましょう。

暖冬傾向とはいえ、毎年突然の大寒波はやってきます。いつ来るかもしれない大寒波に備えて事前の対策もしていきましょう。

毎年、大寒波の後に問い合わせが殺到するのが水道管や給湯器の凍結による故障の修理依頼です。

水道管の凍結予防対策には以下のような方法があります。

【水をチョロチョロと出し続ける】

水は流れていると凍結しにくいので、就寝前に蛇口から鉛筆の太さ程度の少量の水を流しておきます。たまった水は洗濯などで利用しましょう。

【水道管・水道メーター・給湯器の水分を拭いておく】

雨などで濡れた水道管や水道メーター、給湯器をそのまま放置すると濡れた部分が夜間に凍って機器内部を冷やし水道管凍結原因となります。

屋外に限らず、水まわりの水滴はこまめに拭き取って常に乾いた状態を維持しましょう。

もし凍結してしまったら・・・。

凍結した部分にタオルや布などをかぶせて、その上から50℃程度のぬるま湯をゆっくりかけていきます。

熱湯をかけると水道管や蛇口が破裂するので絶対にやめましょう。

蛇口を開いてもすぐに水が出てこなくても蛇口は閉めておき自然にとけるのを待ちましょう。

今年の初めにも大寒波による給湯器の凍結による故障が相次ぎました。

その時にも記事にさせていただきましたが改めて給湯器も凍結予防の対策を行ってください。

あっという間にやってくる冬、年末に備え住まいも体調も整えていきましょう。