宮田建築|三重県桑名市の住宅工務店・大工

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2024年2月26日
vol. 35~災害時、いざという時の備えと行動~

「宮田建築のNEWS LETTER 」 

いつもありがとうございます。

ホームページ改装に伴い記事の移行作業を進め、こちらの「家づくりたまてばこ」をひとつのコーナーとしてまとめ直しました。

過去の記事を簡単に振り返っていただきやすくなりましたので、ぜひ何度でもご覧ください。

2024年の元旦に能登地方を襲った能登半島地震からもうすぐ2か月が経ちます。

被害に遭われた皆様には、心よりお見舞い申し上げるとともに一日も早い復興をお祈り申し上げます。

今回の地震では、この地方も震度4と比較的大きく長く続く揺れがありました。

今回のテーマは「災害時、いざという時の備えと行動」

日頃より皆さんも防災対策は行っているかとは思いますが、いざという時どのような備えと行動をしたらよいのかをもう一度見直してみましょう。

被害を最小限に抑えるための備え

災用品を備えるもの大切ですが、まずは被害を最小限に抑えるための耐震対策を十分にしておきましょう。

地震の揺れによる被害の多くは、家具の移動、転倒や落下物による怪我です。

揺れが大きいほど家の中のたくさんの物も大きく移動します。

家具のレイアウトや収納方法

まず、背の高い家具は出入り口付近や廊下には置かないようにします。万が一家具が倒れたり移動した時に出入り口を塞がれていしまい、避難に時間がかかります。

また、就寝場所付近の設置を控えましょう。壁を背にした家具は前方に倒れます。家具の高さ分だけ就寝場所を離したり、家具の側面側に就寝場所を設けるなど配置方法を工夫が必要です。

タンスなどの収納家具の収納方法にもひと工夫しましょう。

まず、家具の重心を下げるため重いものはなるべく下部に収納します。重心を下げることによって、転倒が防げます。また、下部に収納したほうが出し入れも楽です。

また、地震の揺れで家具が滑りながら移動し、移動した場所で倒れる。という可能性もありますし、

ストーブやガスコンロ、電気機器などの上に家具などが倒れると火災に繋がる可能性もありますので

家具のレイアウトには、少し場所に余裕を持たせることが大切です

家具の固定

家具転倒防止グッズには様々な種類があります。

  • プレートタイプ・マットタイプ 

床に家具を固定させて転倒を防ぐ器具です。床と家具の間にくさびのようにプレートを噛ますことにより家具を固定するプレートタイプ。家具や家電のそこに貼り付け床に固定するタイプのマットタイプ。

壁や家具に傷つけにくいというメリットがあります。

  • 突っ張り棒タイプ

家具と天井の隙間に設置する器具です。食器棚や本棚、タンスなど背の高い家具を固定するときに便利です。ねじやくぎを使わないので賃貸住宅にも使用できます。上記のプレートやマットタイプのものと併用するとさらに強度が高まります。

強度が高いタイプが多いためしっかりと家具を固定したい人にお勧めです。棒の設置面が柔らかい素材の物を選べば家具が傷つく心配もありません。

  • 転倒防止ベルト

壁と家具をベルトでつなげて固定します。本棚や食器棚などは、ビスや粘着パットで固定します。穴の開けられない家電製品は粘着パットタイプが主流です。

家具の転倒防止対策と合わせ行っておきたいのが、窓ガラスや食器棚のガラス扉には飛散防止フィルムを貼っておきましょう。万が一飛び散った場合ガラス片で怪我する可能性もあります。

大きな地震の後はしばらく余震が続きます。中には。本震以上に大きな余震が来ることもあります。

一度目の地震で緩んでしまった転倒防止用品の締め直しを必ずしておきましょう。

日頃からの備え

日頃からの備えとして、防災用品の準備が一番に思い浮かびます。

防災用品には、0次避難用、1次避難用、2次避難用の3種類があります。

0次避難用品

0次避難用とは、持ち歩き用の防災グッズの事です。

警視庁の公式X(旧Twitter)でも公開されていました防災ボトルを作ってみました。

ほぼ100均だけで揃えたためコスパで家族人数分の用意できました。

  1. ゴミ袋
  2. 絆創膏・常備薬
  3. 現金
  4. レインコート
  5. ホイッスル付き懐中電灯
  6. ポケットナイフ
  7. 圧縮タオル
  8. モバイルバッテリー
  9. ウェットティッシュ
  10. アルコール消毒綿
  11. マスク
  12. 携帯トイレ
  13. 500mlボトル

⑤番のホイッスル付きライト(単4電池使用)は軽量でコンパクトなのでボトルに入れるにはちょうど良い大きさでした。

⑥番のポケットナイフはお店のアウトドアコーナーに置いてあり、ナイフ以外にもドライバーやピンセットなども一つになっており便利そうです。

この12個をボトルに入れてみます。

結構押し込んだのですが、携帯トイレとモバイルバッテリーは入りませんでした・・・。

ボトルと蓋には蛍光テープを貼ったので暗い場所でもすぐ見つけられます。

ボトルに入れることにより、中が水に濡れることなく、中身を出せばコップ代わりにも使えて便利ですね。また、万が一水に落としてしまっても沈まず浮いてきます。

このほかにも、身分証明書のコピーも入れておきましょう。チョコや飴玉など簡単に食べれる糖分も用意しておくといいですね。

1次避難防災用品

1次避難用とは、非常時持ち出し袋の事です。0次避難用品プラスαの飲料水や非常食、大きめの懐中電灯や電池の予備を少し多めに用意しておきましょう。避難所等に一時避難するときに持ち出すもので玄関付近や出入り口付近、寝室等に設置しておきましょう。ヘルメットや防災頭巾、いつでもすぐに避難できるよう靴を一緒に置いておくと便利です。

ハザードマップを活用しよう

避難用品以外にも事前に家族で話し合っておきたいのが避難場所の確認や家族で落ち合う詳細な場所の確認です。各自治体のホームぺージにはハザードマップや防災マップが公開されています(桑名防災マップ)。事前に確認しておきましょう。

避難所も広いく混乱します。携帯もつながらない場合は避難所に辿り着いた後なかなか会えないということも考えられますので、避難所のピンポイントの場所を決めておくことですぐに落ち合えます。

2次避難用品

自宅が被害も少なく居住可能な場合は、在宅避難をすることになります。

2次避難用とは在宅避難時に必要な物になります。飲料水、保存食は最低3日分、おおよそ1週間分の用意はしておきましょう。保存食は普段から食べなれたもの物を用意しておくと精神的にも落ち着いて過ごせます。

ライフラインの復旧にはある程度の時間がかかります。電気が最も早く、水道は復旧しなくても給水車が来ます。

しかし給水車が来るとはいえ制限もありますし持ち運びも大変です。飲料水だけでなく生活用水も必要になりますので期限の切れてしまった備蓄用水も生活用水に残しておくことをおススメします。

ガスは復旧に時間がかかると考えられますので、カセットコンロや少し多めにガスボンベを用意しておくとよさそうです。

自家用車を持っている方は、常にガソリンを満タンにしておきましょう。

交通機関が麻痺することも考えられます。また、ガソリンスタンドも被災することも考えられますし、開いていたとしても給油する車の大渋滞もよく見かけます。非常時、車中避難も考えられます。

常に満タンになっていることで心配事は一つ減りますよね。

モバイルバッテリーの他、小型の発電機もあると停電時に便利です。キャンプ用品は防災時にも役に立ちます。

いざという時の行動

地震直後の行動

揺れを感じたら、落ち着いて自分の身を守りましょう。丈夫な机の下に隠れ、家具につかまり身の安全を確保しましょう。

大きな揺れで建具や玄関ドアが開かなくなる可能性があるため、ドアや窓を開け避難通路の確保をしておきましょう。

屋内で転倒・落下した家具類やガラスの破片などに注意します。

瓦や窓ガラス、看板などが落ちてくる可能性があるので慌てて外には飛び出さないようしましょう。

揺れが大きい時は無理せず、揺れが収まったら火の始末をします。

震度5相当以上の地震などの非常時には、ガスメーター(マイコンメーター)の安全装置が作動して、ガスを止めます。無理せず揺れが収まったらガスの火を確認し点いていたらすぐ消しましょう。

屋外で揺れを感じたら、ブロック塀や門には近寄らなようにしましょう。

地震後の行動

非常時、デマや誤報が出回ることがよくあります。ラジオやテレビ、消防署、行政などから正しい情報を得ましょう。

我が家の安全を確認後、近隣の安否を確認し、倒壊家屋や転倒家具などの下敷きになった人がいれば近隣で協力し、救助、救護しましょう。

避難が必要になった時はガスの元栓を締め電気のブレーカーは切ってから避難します。復旧した時の2次被害を防ぐことができます。

被災後の生活

被害が大きい場合、ライフラインの復旧に時間がかかります。

避難所での生活では慣れない環境で体調を崩す方もたくさんいます。自宅での居住が可能ならば、出来るだけ在宅避難しましょう。事前に自宅の耐震化を行い備蓄を整えておきましょう。

災害はいつ起こるかわかりません。

自分だけは大丈夫とは思わず、いざという時に落ち着いて動けるよう日頃から備えておきましょう。