たまてばこ
「宮田建築のNEWS LETTER 」
いつもありがとうございます。宮田建築の石田です。
猛暑と豪雨とコロナで過ごしにくい日々が続きますが、毎日ひとつ小さな喜びを見つけながら過ごしていけたらいいですね。
ちなみに、私の小さな喜びはお風呂上りに大好きなチョコアイスを食べることです。
今回のテーマは「家づくり豆知識・間取り~プランニング~編」
家を建てる際、多くの方が時間をかけるのが間取りではないでしょうか。
間取りづくりは、その後のライフスタイルを大きく左右するので絶対に失敗したくないところですよね。
住まい方は人それぞれに違います。生活のしやすい間取りも十人十色です。
まずその前に間取り図面で見かける機会の多い住宅用語など確認していきましょう。
LDK
Lはリビング(居室)、Dはダイニング(食事室)、Kがキッチン(台所)の頭文字の事です。
よく聞く「3LDK」とは、LDKもほかに個室が3部屋ある。という意味になります。
WIC
ウォークインクローゼット。人が中に入って物を出し入れができる広さを確保したクローゼットのことです。
ちなみに食品庫のことは、人が入れるものもそうでないものも「パントリー」と呼ばれます。
居室
日常的に過ごす部屋のことを居室と言います。住宅では、LDや寝室が該当します。キッチンや洗面、トイレなどは居室とは呼びません。
建築基準法上では居室とするためには、採光、換気、排煙、仕上げ材の条件があります。基準をクリアできない部屋は「N・・納戸」や「S・・サービスルーム」「DEN・・書斎」として多目的に使う便利なスペースとして使うこともあります。
シューズインクローゼット
土足のまま入れるウォークインクローゼットのことをシューズインクローゼットと言います。靴はもちろん、ベビーカーや自転車、アウトドアグッズといった外で使うものの収納に便利で高い人気を集めています。
それでは、いよいよプランニングついて考えてみましょう。
プランニングに入る大前提として、土地が決まっていること。
その土地の形状に合った間取りを考えていくことから始まります。
土地の方角や道路の位置を踏まえたうえで、暮らしやすい家にするために家族の要望を考慮し考えていくことが大切です。
また、周囲の環境にあった間取りを考えることも暮らしやすさに繋がります。
たとえば、人通りの多い道路に面した土地であれば、外からの視線を避けることを意識したほうが安心です。
逆に自然に囲まれた静かな土地であれば、その自然を取り込むような間取りを考えると住まいがより気持ちのいい空間になります。
土地や周りの環境を考慮したうえで、家族の要望をまとめていきます。家族それぞれに要望は沢山あると思いますが、すべてを希望通りに叶えるのはなかなか大変です。そこで、どの希望を優先するか、優先順位を決めましょう。
基本的に間取りを考えていくうえで家に長くいる人の意見が優先されます。日々の暮らしの中で家事というのは大きく時間を要する作業でもあります。
家事導線、生活導線をスムーズにすることで暮らしやすさが大きく変わります。
家族一人ひとりの日常的な一日の動きや流れを想定し、情報を整理してみるのもいいですね。長い時間の中で、子供が増えすることも、また巣立つことも。そして親の介護など家族の形も変化します。現在だけでなく、5年後、10年後も想定してみてください。
そのほかにも、家族みんなが気持ちよく暮らせる家でなくてはなりません。家族の生活に寄り添い、光や風をうまく取り入れた間取りはより良い暮らしに繋がります。
例えば、長時間過ごすリビングなどは一日を通して気持ちいい光が入る南東の設置したり、夕日が差し込んだり採光がうまく取れない場所にはトイレなどの水回りを設置したりします。
しかし、どの土地もすべてこの条件に当てはまるとも限りません。出来るなら実際にその土地に立って、よく観察することでイメージを膨らませることもできます。
光とともに自然の風も上手に取り込みましょう。換気の重要性が叫ばれる今、家のどこにいても風を感じられると気持ちもいいですよね。
風には、「通り道」が大切です。そこで重要になってくるのが窓の位置です。
できれば、直線で結べる対角した位置に設置するとより多くの風が部屋を通り抜けます。窓の高さを変えるのも有効的です。
冷たい空気は下に溜まり、温かい空気は上の溜まります。したがって、冷たい空気を取り入れるため低い位置にし、温まった空気を逃がすのに高い位置に設置します。熱気を逃がすために吹き抜けを活かすのも有効的です。
ある程度プランが固まってきたところで忘れがちなのが、家電と家具の設置場所です。
いざ、家具を置いてみたら入らない。窓にかかる。コンセントが隠れる。などの問題が出てくることもあります。また、家電の使いたい場所にコンセントがない!なんてことも考えられますので、家具の寸法や設置場所も合わせて考えていくとコンセントの位置や照明器具の位置を検討しやすくなります。
より良い住まいづくりには、ほかにも考えなければいけないことが沢山あります。
しかし考えすぎてしまい、楽しいはずの住まいづくりがストレスになってしまってはいけません。
楽しみながら、納得いく家づくりにしたいですね。