たまてばこ
「宮田建築のNEWS LETTER 」
いつもありがとうございます。宮田建築の石田です。
暑い日が続きますね。こまめな水分補給を心掛け、熱中症には十分注意して過ごしていきましょう。
今回のテーマは「家づくり豆知識・構造・工法 編」
建物の重さを支える基礎の次にはいよいよ建物の丈夫さを左右する構造です。
構造は建物を支え一度造ると簡単に変えられない建物の部位の中でも最も重要な部分です。
建物を支える「構造」と骨組みを造る「工法」について。
住宅の構造は「木造」「鉄骨造」「鉄筋コンクリート造(RC造)」と大きく3種類に分かれます。
【木造】
建物の柱、梁、桁(けた)、小屋組み、壁などの構造体を木材でつくる構造のことです。さらに分類すると木造軸組工法、木造壁式工法(2×4)があります。
木造軸組工法は、日本古来の工法で柱(縦の構造材)に梁(横の構造材)を組み合わせて建てることから「軸組み」と呼ばれます。柱に梁を渡し、屋根を先行して建築するといった日本の気候風土に合わせた工法です。在来工法とも呼ばれ法隆寺の五重塔や歴史あるお寺や神社、古民家などでも採用されています。
木材の接合部は木材を加工し補助金物で接合するのが特徴です。
木造壁式工法(ツーバイフォー)は、2インチ×4インチの木材絵組み立てていく建築工法です。日本古来の工法ではなく、北米から伝わった工法です。接合部は、釘と接着剤を利用します。使用する角材やパネルのサイズはあらかじめ決まっているため高度な専門技術がない人でも、短い工期で組み立てられるのが特徴です。
木造軸組工法とは違い、北米の気候に合わせている手法で1階床・壁、2階床・壁の順序で行い屋根は最後に組み立てるため雨養生をしっかりと行う必要があります。
木造は、鉄骨造や鉄筋コンクリート造と比べてコストが低く抑えることができます。
また、木は熱伝導率が低いため外気の冷気や熱気を遮断し一年中快適な室温を保つことができます。天然素材でリラックス効果もあり健康にもよいと言われています。
鉄骨造や鉄筋コンクリート造と比べると耐震性が低くなり、シロアリの被害を受けやすいというデメリットもあります。
【鉄骨造】
建物の骨組みを鉄で造られた構造体で造る構造のことをいいます。
住宅だけでなく高層建築物や大きな橋の橋梁など大型構造物も鉄骨で造られます。
鉄骨造をさらに分類すると、重鉄骨工法(中・構想建築物用)、軽量鉄骨工法(2~3回建てまでのプレハブや住宅など、小規模建築物用)の2種類があります。
木造に比べると、鉄は強度が高く丈夫なため大空間が造りやすく耐震性が上げやすい。
しかし、建築コストが高く、熱を伝えやすく断熱性が低いため夏は暑く冬は寒い。というデメリットはあります。
【鉄筋コンクリート造(RC 造)】
建物の構造体を鉄筋を中に入れたコンクリートで造り上げる構造のことです。
住宅だけでなく大型物や高層建築物なども造られています。
木造よりも耐震性を上げやすく、耐火、防音、気密性に優れています。
ですが、鉄骨造と同じく熱を伝えやすく建築コストが高い、結露が生じやすというデメリットもあります。
各構造にはメリット・デメリットがあります。構造は間取りや暮らし、住み心地に大きくを左右します。希望の予算、暮らし方などを十分考慮し、一度建ててしまうと変えられない重要な部分はしっかり理解して選択する必要があります。
理想の住まいを建てるためにはたくさんの事を考えなくてはなりませんが、
夢のマイホーム。納得したものを建てたいですね。