2017/1/25

【契約から竣工まで】家づくり失敗しないための12か条

はじめに

住宅展示場には、住むための家はない

家を建てよう(買おう)と考えている人の95%は、まず住宅展示場に行くといいます。けれども、そこにあるのは70から80坪、建設費にして7000万から8000万円の超豪華な家です。(坪単価100万円)。実際に売れる平均的な住宅の建坪は40坪前後、建設費2500万円から4000万円ですから、2倍以上違います。キッチンも浴室もトイレも家具も内装材も、たいてい最高級ランクのものが使われ、ホームエレベーターや屋上庭園等も設置されていたりします。住宅展示場はテーマパークです。私たちが住むための家はそこにはない、ということを忘れないで下さい。
その場で手付けを打ってはいけない

住宅展示場で豪華な住宅を見せ、お客様の夢を増大させて、その上キチンとし説明もしないまま、契約を急がせるハウスメーカーは、まだまだたくさんあります。
なにしろメーカーの知恵を結集したモデルハウスです。セールスマンも熱心に感じますし、ついつい買いたくなります。しかし、手付けを打ったらおしまいです。一晩でも二晩でも考えるべきです。一度売った手付けを返してくれないメーカーもたくさんあります。ちゃんと話を聞き、会社の姿勢を理解した上で手付けを打つなり、仮契約をして契約を進めていきましょう。宮田建築は原則としてお客様に見積もりやプラン図を郵送したり、ファックスしたりしてお渡しすることは控えています。なぜなら住宅の価値は金額だけでなく、工法や会社としてのコンセプトなど、総合的なトータルバランスで決まると考えていますので、まずそのお話から聞いて頂きたいからです。同じ価格帯、同じような工法は、たしかに他社にもあるかもしれません。ただし、会社の考え方・姿勢・ビジョン等は間違いなく違うと、自負しております。

家の原価は半値以下?

ハウスメーカーの家は、私たち町場の工務店や建築家が建てる家よりも安いと思う人もいるでしょう。部材は工場で大量生産し、設備機器も大量に仕入れるから、確かにそれらは安くなります。けれど実は、ハウスメーカーの家の値段には、住宅展示場の管理維持費(一棟につき年間一億円とも言われています。)やモデルハウスの建設費、広告宣伝費(朝日と読売2紙の新聞広告だけでも5~10億、無料ということになっている設計料、など膨大な金額が含まれています。4割から5割がそれだという人もいます。企業利益も当然加わりますから、家の原価は半値以下ということになります。
設計料・プラン見積書サービスは嘘

大半のメーカーは、「設計料・プラン見積りサービス」とうたっていますが、これは嘘です。当然販売価格に含まれています。それだけならまだしも、契約に至らなかった方のコストも反映されています。契約された方が全てを負担しているのです。いまどき平気でそんなことをいうハウスメーカーを、信用できるでしょうか?

十年保証という錯覚

「住宅品質確保促進法(品確法)」が制定されて、住宅は法律で十年保証となりました。ただし、トラブルのすべてを業者の責任とするものではありません。基本構造部分について、十年間の責任があると定めただけにとどまり、まだまだ消費者の方に満足して安易な工事体制のままでは、欠陥住宅は無くならないと思います。宮田建築はその部分をより強化、第三者機関に保証や委託をし、完全な中立な立場での判断を委ねています。また、宮田建築は100%直施工、下請けや孫受けへの業務依頼は一切行いません。

「性能表示制度」を知っていますか?

「品確法」には「性能表示制度」があります。これは、住宅性能の基準を段階に分けて、お客様が求める基準を選んで注文する制度です。コストはかかりますが、性能を客観的に見て、第三者機関が公平に審査して保証してくれます。ハウスメーカーよりも性能の高い住宅を宮田建築でも建てることができる、それを第三者機関が証明してくれる、そういう制度です。また、トラブルになっても、弁護士と建築士で構成する紛争審査委員会で3ヶ月以内に結論を出してくれます。是非利用したい制度です。
地盤調査は必ずやりたい

「家づくりは地盤から」といわれるほど、地盤は大切です。宮田建築では一棟一棟かならず地盤調査を第三者機関に依頼、保証してもらいます。どんなに立派な家ができたとしても、地盤が悪ければ何もなりません。また、ハウスメーカーのなかには、地盤調査を無料でサービスするところがあります。自社で行い、場合によってはしなくてもいい地盤改良をすすめる場合もあります。また、地盤改良会社と利害関係を持たない第三者機関が調査し、適正な基礎仕様を指示し、全棟に地盤に対しての保証を付けます。宮田建築はできるだけ無駄な費用がかからない家づくりをしたい、この思いから地盤改良工事が発生しないことを願っています。特に土地からお探しの方には、その辺りの細心の注意を払い、ご一緒にお探ししています。

監督しない現場監督がいます

工事現場で万事図面どおりに工事が進んでいるか、問題ないか、をチェックするのが現場監督です。通常一人の監督が同時に監理できる限度は、3~4棟でしょう。宮田建築の監督もその程度です。しかし、ハウスメーカーの中には一人で9~10棟を担当することも多いのです。はたしてこれで、お客様に満足してもらえる十分な監理ができるのでしょうか?

情報を公開しないメーカーは怪しい

住宅産業はクレーム産業とも言われています。なかにはお客様の希望がプロから見ておかしいことであっても、言いなりになるハウスメーカーさえ存在します。万が一、トラブルが発生してもお客様の責任になるからです。ハウスメーカーの多くは、クレームを嫌うあまり、お客様に必要な情報を隠します。例えば見積り作成に関しても、お客様に分かりにくいように作ってあります。宮田建築は隠す内容が一切ありません。見積りも項目ごとに分かりやすく、しかも全てのオプションや設計外工事についても値札がついていて、お客様のご予算に応じての対応ができます。また、全てのスタッフが同じ話をし、同じお答えを致します。それは隠すことがなにもないからです。

第三者検査を断るメーカーは危険です。

設計図どおりに建てているか。欠陥住宅になっていないか。素人のお客様がみても分かりません。できれば基礎背筋時、構造時(上棟時)、断熱工事時、完了引渡し時など素人目には分かりにくい部分を中心に第三者にチェックを依頼した方が安心です。ハウスメーカーの中には「内容が他社に漏れる心配がある。」というタテマエのもと、第三者検査を行わず、自社あるいは自社社員派遣の検査会社に依頼している事が多々あります。見られては困ることでもあるのでしょうか?お客様のことを第一に考え、満足していただけることを本当に願うのであれば、検査こそ厳しいものにしていくべきではないか、と宮田建築は考えます。

お客様ができるチェックの方法があります

自分は素人だから、家づくりのことは分からない。そう思っている人が多いと思います。けれど、素人だって自分でできるチェックの方法があります。読本に頼ってはいけません。本に書いてあるほとんどのことが中立ではないからです。車雑誌なども同じ傾向にあり、評価に偏りが見られます。では、どうやってチェックするのでしょう?
工事着工から引渡しまでの間、いくつかの検査があります。その日を事前に現場監督から聞き、立ち会いましょう。もしくは立ち会える日に日程を調整してもらいましょう。(もちろん工期がありますので大幅な変更は難しい場合もあります。)そうして現場監督や検査員に疑問点をぶつけてみましょう。親切な会社であれば丁寧に答えてくれるはずです。
また、自分で調べて第三者のプロに聞くのも手でしょう。そのぐらいの姿勢が大切だと思います。決してメーカー任せにしてはいけません。

アフターサービスは迅速か?

住宅会社のほとんどが、アフターサービスは万全だとうたっています。本当なのでしょうか?お客様がマイホームを計画する上で、不安に感じることのひとつにアフターサービスの対応力があります。だから大手ハウスメーカーは安心できる、少々高くてもそれは安心料だ、そう思っている方が結構いらっしゃいます。宮田建築はその大手のハウスメーカーの下請けを13年、300棟以上の住宅を引き渡してきました。
その中で、一番疑問に感じていたのが、実はこのアフターサービスに関することでした。
大手のアフターサービスはまず、お客様からのお問合せをお客様相談室(メーカーによって呼称は異なります。)でお受けします。けれど、このお客様相談室のスタッフは、実際に現場に携わることもなく、設計図書も見たことがない、しかも建築知識のない人間の場合がほとんどです。お客様がご不満に思う部分、箇所等を正確に把握できず、何処の責任かの判断もないまま、何でもかんでも下請けの工務店に廻している、といのが現状です。かなりのお問合せがありますので、その間約一ヶ月要するのが通常です。場合によっては、メーカーの材料の不具合だったりして、また下請け業者からその項目が戻ってくるといった、いわゆる「たらい回し」になっていたりすることも多々あります。なぜでしょう?大手の場合、組織の構造がかなり複雑です。下請け、孫受け業者は当たり前。その他に分離発注業者も存在して、責任の所在が不明確になっています。営業マンが苦労して、お客様とコミュニケート」してきた内容が反映されていない事が多々あります。
宮田建築が下請け業を辞めた大きな原因は、その責任の所在の不明確な部分に疑問を感じたからなのです。私たちは誰から給料を頂いているのでしょうか?当然お客様からです。だとすれば、その責任を100%、宮田建築で担えば良いのではないか、全社員が「お客様のため」だけを考えていれば、契約から竣工、そしてアフターサービスに至るまで、かならずご満足頂けるのではないか、そう考えたからです。
さらに、会社から一時間以内で行ける範囲でお仕事をさせて頂ければ、アフターサービスも迅速に対応でき、きっと喜んで頂ける、その思いから宮田建築は注文住宅・自由設計・しかも高品質・低価格住宅の家をご提供させて頂く道を選んだのです。

おわりに

著者

株式会社 宮田建築
代表取締役 宮田一幸 プロフィール

2級建築士
インテリアコーディネーター
2級土木管理士
宅地建物取引主任者

1947年10月14日生まれ 桑名市出身。
自衛官として5年間在籍という異色の経験をもつ。
大工業を営んでいた父の死に直面、大勢の大工さん達を雇っていた父の後を継ぎ、建築業を営み始め本格的に住宅業界へ参入する。
当時、今以上にヒトクセもフタクセもある職人さんたちを持ち前の腕っぷしでまとめ上げながら、職人さんたちの生活確保のために自ら大工業をするかたわらで、家を建てて頂くお客様を必死に捜し回り事業を軌道に乗せてみせた。
その後約23年間、新たな住宅会社の役員を務め、500棟以上にも及ぶ現場経験を積む。
長年の経験と豊富な知識、資格を生かして持ち前の経営哲学で、お客様のために住宅業界に新たな風を吹き込むべく「株式会社 宮田建築」を設立。

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